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英語の先生って教えることが仕事じゃないんですね。英語は言葉なので、教えちゃだめなんですよ。生徒さんが英語を習得するお手伝いをするんです。そういう意味では、英語教師は他の教科の先生とは役割が明らかに違います。常に生徒さんの学習プロセスに注目し、少しずつ新しい情報を入力することで習得をおこすようにします。だから100%現場主義。指導技術も指導ノウハウもすべて現場から生まれるものなんです。
教室では、いろんな生徒さんがいて、同じ生徒さんでも、きのうと今日とでは微妙に違う。1人ひとりの生徒さんの、1つひとつの学習プロセスに向き合って初めて生まれる指導ノウハウ。それは、むしろノウハウというよりは、対症療法と呼びたいくらいのもので、他人に言葉で伝えるのは難しい。だから、見てもらってまねてもらうしかないわけです。
私事で恐縮ですが、英語指導経験10年を経たところで、大学院に入学して英語教授法を徹底的に研究しました。そうしたら、それまでの10年間で自分なりにやってきたことが、ちゃんと理論づけされ、教授法として確立されているものと基本的に一致することがわかったんです。それまでは、“経験則”で“勘”でやってきたものと思っていたノウハウが、実はちゃんと意味のあるものだったんだとわかったとき、うれしかったですねぇ。自信につながりました。
この記事をお読みになっている先生方も、みなさん、すばらしい経験とノウハウがあると思うんですよ。失敗談でもいいんです。「失敗は成功の母」っていいますから。そのすばらしいノウハウが、体験者の中にのみ埋もれてしまって、他の人が共有できないのって、もったいないと思うんです。
たとえば、「おふくろの味」を娘がまねる。それはそれで、すばらしいけれど、多くの人が共有できないし、対価も得られません。その「おふくろの味」をレシピ本にして販売する。そうすれば、多くの人が共有できて、ノウハウ提供者も対価を得られます。もちろん、対価を得ることだけが成功ではありませんが、あなたの経験談を必要としている人にノウハウを届けることは、ある意味、ベテランの英語の先生としての使命かもしれませんよ。
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英語教育研究所
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