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英語教師養成体験者の声

「英語教育研究所の英語教師養成講座を受講して」

2004年12月受講生 太田和浩さん

受講の動機

 英語教師に復帰することを当面の課題として求職活動を行うようになりました。そんな折、英語教育研究所の英語教師養成講座(以下、本講座)の存在を知りました。

 当時、求職活動に行き詰まりを感じておりました。学校教員の採用試験に合格するためには、英語力、教育観、英語教授力の3つが必要です。しかし、最初の2つはどうにかなるものの、英語教授力はいかんともしがたい能力でした。経験を積むことしか養成の方法がないからです。試験を受け、何度となく送られてくる不採用通知を手に取り、この力をつけるにはどうしたらよいのかと悩んでおりました。

受講後の結果

 講座終了後は人生が好転しました。英会話スクールの講師、高校の非常勤教員、専門学校の講師登録要員など、採用の口が見つかりました。

 あるつてを通して、「あるスクールで英語を教えてみませんか?」と声をかけられたり、新聞の求人広告に応募して採用に至ったりと、これまで数え切れないほど不採用通知を受け取っていたのがうそのようでした。

受講後の感想

 本講座によって、頭の奥の奥のそのまた奥にしまっていた英語教育に関する知識および教えるノウハウなどをいつでも使える知識としてすぐ取り出せる場所に収めたように思います。

 本講座は、基本・中級・上級に分かれています。

 まず基本コースでは、それほど新しい情報はありませんでした。例えばKrashenのモニター理論は、20年ほど前に学習しておりました。しかし、この理論編で教えられたことは、理論を咀嚼する術ではないかと思います。理論をどう実践に生かしていくべきか、この視点を養成するために、講師の方はお話をされていたように思います。

 中級コースの「Mother Talk」と「7つの知性」は、大きな発見でした。前者により、英語教授の課題として未解決のまま残していた「展開」(前時の復習−導入−展開−まとめの展開)の方法に光がさしてきました。生徒がイメージを抱き(絵の導入)、英語で表現しようとする。それを教師がサポートする(パラフレイズ)。その中で、生徒は感じたことを話す機会を持つ(コメント)。こうした「事実」と「感情」のコミュニケーションを実現できる手法は、是非マスターしていきたいと現在考えております。

 また、後者の7つの知性により、生徒への接し方が変わったように思います。昔から、日本語は誰もが話せるようになるのに、英語はなぜ中学の2年になると落ちこぼれる生徒が出てくるのか、疑問に思っていました。学習というひとつのアプローチしか教師側が提供しないからだろうという推測はしていました。そうした意識を持っている中で、この考え方を教えていただきました。現在、教師の教える領域の幅として、それぞれの知性に対応できる教育手法を開発していかなければならないと考えております。

 上級コースでは、徹底的にプランニングを教わりました。Teacher’s TalkやMother Talkをどう駆使したらよいのか、講師の方に質問したり、ロールプレイでは生徒役になっていただいたり、またコメントをいただいたりと、こうしたサポートを受け、短期間にプランニングの力はついてきたと思います。

■受講後そしてこれからの目標について

あらゆる年齢層に教えられる、そして、あらゆる知性に対応できる英語講師をめざして

 これまでに、中学生あるいは小学生に対して、英語を教えた経験があります。そして、今年、高校生あるいは社会人を教えることにより、英語教師としての幅が広がります。さらには、幼稚園生、高齢者など、その幅を広げていきたいと考えております。

 最後に忘れてはならないのは、「教えながら英語力をつけることができる」ということです。以前は無理だと思っていました。本講座を通して、「英語を教える、その結果、英語力はつく」という発想に行き着いたということでしょうか。

これまでの職歴・プロフィール

 大学は、福岡の教員養成大学を卒業しました。卒業論文では、「宿題」を研究しました。実際にリスニング力養成のための宿題を作成し、その妥当性を検証しました。20年ほど前のことになります。附属の学校で教育実習を受けた際、授業は私が教わった時とは格段に異なり音声中心で行われていたのですが、一方、宿題となると昔ながらの課題が課されていると感じたことがきっかけでした。

 卒業後は、公立中学校の英語教諭(福岡で2年間)、進学塾の英語講師(5年間:福岡で3年間、東京で2年間)、語学カウンセラー(東京で4年間)、教育研究所スタッフ(東京で2年間)と、職を転々としました。

 英語力をつけたい。これがなによりも願望としてありました。また、留学したい、通訳の勉強もしたいと、学生時代にやり残したことをどうしても実現させたくて奔走してしまいました。

 留学は、インターンシッププログラムを利用して実現させました。アメリカはテネシー州メンフィスで、公立の幼稚園・小学校・中学校・高校の教壇に立ち、日本に関するプレゼンテーションをしながら、9ヶ月アメリカに滞在しました。

 また、通訳の勉強は、当時、福岡にはその養成機関がなかったため、東京に居を移して実現させました。願望実現に際して居を移動しなければならない選択をしてしまったことで「職のはしご」を余儀なくさせてしまったようです。

「英語力をつける≠英語を教える」という発想が人生の行動規範でした。

 こうした二者選択の発想で生きてきました。そのため、人生を窮屈にしてしまったようです。英語力が上達すると、流暢さではなく、内容が求められます。教師以外の仕事にも挑戦したのは、その内容すなわち専門知識の習得をどうすべきか悩んだ結果であり、苦し紛れの選択であると当時を振り返ることができます。

 この思慮のない選択が、英語力をつけたいと思って上京した15年後には英語をまったく使わない仕事に就いているという最悪の事態を迎えました。自分の長所を発揮できない状況ではストレスやフラストレーションが溜まる一方で、成果を収めるだけの力もなく、落ちぶれていく一方だったように思います。

高齢の両親と同居するため帰福。これを契機に人生の棚卸しを行いました。

 英語力が落ちてしまった状態で、昨年(2004年)の6月に福岡に帰りました。自分の長所を取り戻すことから人生の建て直しは始まりました。東京で失敗した理由、何度も転職する理由、本当は何をしたいのかなど、その答えを見つけるために職業相談、起業セミナー、NPO講座、経済講演などに参加しました。

 英語は、NHKラジオの英語番組を聴くことから始めました。同番組は、再放送を含め、1日3回放送されますが、すべて聴くようにしました。心身ともに疲れた自分では机に向かう勉強を目標にしては長続きしないと感じたからです。その結果、英語力は少しずつ向上してきました。

また、さまざまなセミナーおよび講演会に参加する中で、自分の願望の信憑性と優先順位を確認しました。「通訳を勉強したいと感じていたのは、なぜか。それになりたいから勉強したのか。」、「いろいろと職を経験してきたが、自分は何をやりたいのか」、などを明確にしていきました。

 本講座の存在を知るためには、教師に復帰する熱意が必要でした。と言いますのも、そこまで行き着くには、いくつかの心の中の課題を解決しなければならないからです。まずは、こうした講座は世の中には存在しないという思い込みです。次に、まめに捜せば必ず見つかるという信念です。この信念は、本講座がどうしても必要だと強く感じなければ生まれないことは言うまでもないことでしょう。

 8ヶ月にわたる求職活動の末、本講座を始め、さまざまなセミナー・講演に参加したり、本を読み漁ったりする中で、社会でやっていけるだけのスキルがついてきたのでしょう。スキルがあれば、その道は用意される。これが、私の新たな信念になっていくことでしょう。ブランクがあっても、かつて持っていたスキルを思い出すための努力をしていけば、道は自ずと開かれます。神様も含めた世の中が、放っておくことが損失と考えてくれるのではないでしょうか?

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